無門関 第四十一 達磨安心

第四十一 達磨安心

達磨大師は、お釈迦さまから数えて、二十八祖になり、セイロンの方ですが、仏法を中国に伝えた方になります。二祖様は、慧可大師で、その名を神光と言います。うちの山号は、神光山と言いますが、慧可大師の名前を頂いたかどうかは定かではありませんが、親近感を覚えますね。

達磨大師から数えて二十三祖に当たるのが如浄禅師で、道元禅師の正師になります。この様に、お釈迦さまからの直系になるのが曹洞宗です。その法は、道元禅師により、日本に伝えられました。その前から仏教は日本に伝わってましたが、それは別の流れだったのです。修証義に「人身得ること難し、佛法おうこと希れなり」とあります。人に生まれる確率はどれだけになるんでしょう。動物は、百万種、植物が、二十万から三十万種だそうです。人に生まれるだけでも凄いことになりそうです。それから、佛法に巡り会う確率は、天文学的数字でしょうか?お経は読んでも、この寺だよりはなかなか読まないかも。(笑)

さて、もう一つの題名が「安心」で仏教では、あんじんと読みます。慧可和尚が、達磨大師に質問した。「まだ、安心してないので、安心させて下さい」と。
するとこんな事を言った。「心を持って来たら、安心させてあげるぞ」

何だか、変な事を言っているようですが、この質問がとても大切なんです。すると、
慧可和尚は、「その心を求めてみましたが、捕まえることができませんでした」と。すかさず、達磨大師が云うには、「ほら、安心させてやったぞ」と。

これを言われて慧可和尚は、はっと気付いたであろう。これが、慧可大師の誕生秘話です。

後は、どれだけなり切れるか。物事が何でも決まってないと不安な人は、難しいかもしれませんが、慧可和尚のように、思い悩むと道が開けて来そうです。死ぬことは、いくつになっても嫌なことです。もうよいという時はないでしょう。ですが、迎えが来たら行くしかなくこの世の習わしが嫌でもしょうがない。そんな不安な心は、どこにもなかったのが、今日の話の落ちですね。

さてこれが出来れば、天文学的数字に出会えたことになります。有り難いことではないですか。この世に生まれて最高の喜びと言ってます。この様に人に伝えることがどれだけ難しいかお判りでしょう。本堂の屋根瓦、トイレの再建、塀の新築などのようなお寺にあるものは、これから支えてくれる将来の方達へのメッセージとなるであろうと思っています。ただどこまでそれが伝わるかは、不安が無いわけではありません。ただ信じて続けるしかありませんね。

 

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